特徴
エキスパンダーロールとは、フィルム・紙・不織布・金属箔などのシート状製品の製造工程で発生するシワや縮みを除去するための弓形湾曲ロールのことです。
![]() ①エキスパンダーロールは、湾曲させた軸上にボールベアリングが内蔵された複数個のスプールを配列した構造です。 ゴム筒をかぶせたものをゴムエキスパンダーロール、かぶせていないものをスチールエキスパンダーロールといいます。 |
![]() ②静止した軸を中心にゴム筒やスチールと基材の接する面が、外側方向に湾曲した状態で回転する拡幅効果によりシワや縮みを取り除くことが出来ます。また、走行中の素地の表裏に摩擦やスリップによる損傷を与えません。 |
ロールの原理
![]() シートが普通のストレートロールと十分な抱き角度を持って接しながら流れている場合、シートはそのロール軸と垂直な方向に進むという傾向があります(図1)。 |
![]() このストレートロールが斜めになっていたとしても、この効果は全く同様です。つまり、シートの流れ出る方向は常にロールの軸と垂直であり、斜めになっていれば流れ出る方向が変わることになります(図2)。 |
![]() ストレートロールに替えて、KSKエキスパンダーロールを取り付けます(図3)。ロールの中央於いてはシートは真直ぐ進みますが、中央より離れるに従ってシートはより外側へとその流れを変えられるようになります。 結果として、シートは全巾にわたって一様に拡げられ、シワも除去される訳です。 |