
ChatGPT をはじめとする生成AI の普及により、世界各地でデータセンターの建設が進んでいます。AI と
いうとGPU や半導体などの最先端技術が注目されますが、その性能を支えているのはそれらの部品だけではありません。
実は、そのサプライチェーンの先には私たちが扱うエキスパンダーロールも関わっています。
今回は、AI サーバー、プリント基板、ガラスクロス、そしてエキスパンダーロールとのつながりをご紹介します。
AI サーバーを支えるプリント基板
AI サーバーにはCPU やGPU、メモリなど数多くの電子部品が搭載されています。
それらを電気的につなぎ、一つのシステムとして機能させているのがプリント基板(PCB)です。
近年のAI サーバーでは、高速通信や高密度実装への対応が求められるため、
プリント基板にも従来以上の性能と品質が求められています。
プリント基板の骨格となるガラスクロス
一般的なプリント基板の多くでは、ガラスクロスにエポキシ樹脂を含浸させたFR-4 が
使用されています。
ガラスクロスは基板の機械的強度や寸法安定性、耐熱性などを支える重要な材料です。
AI サーバーの需要が拡大すれば、プリント基板の需要が増え、その材料であるガラスクロスの
重要性も高まります。また近年は、生産量だけでなく品質への要求も厳しくなっています。
Roll to Roll 搬送で重要となるシワ対策
プリント基板用のガラスクロスは、Roll to Roll 方式によって連続的に搬送されながら加工されます。
連続生産は効率に優れる一方で、搬送中にシワが発生すると、後工程へ影響を及ぼすことがあります。
品質要求が高まる現在、シワを次工程へ持ち込まないことは、安定した品質を維持するための重要なポイントです。
エキスパンダーロールはどのように使われているのか
こうした搬送工程で活躍するのがエキスパンダーロールです。
エキスパンダーロールは、シートを幅方向へ広げながら搬送し、シワの発生を抑えるためのロールです。
シワ拡幅の原理についてはこちらのコラムで説明しています。
ガラスクロス関連の製造工程では、
· 水洗槽出口
· 樹脂コーティング工程
· 乾燥炉出口
· 巻取工程前
などで納入実績があります。
これらの工程では、搬送中に発生したシワを抑え、できるだけ良好な状態で次工程へ送り込むことが重要
になります。
エキスパンダーロールは、こうした品質づくりを支える搬送技術のひとつとして活用しています。
AI 時代を支える見えない技術

AI やデータセンターという言葉から、多くの人はGPU や半導体を思い浮かべるかもしれません。
しかし、その先にはプリント基板があり、さらにその材料となるガラスクロスがあります。
そして、その製造現場ではエキスパンダーロールをはじめとする搬送技術が活躍しています。
エキスパンダーロールは決して目立つ製品ではありませんが、シワを抑え、安定した材料づくりを支える
ことで、AI 時代のものづくりを陰から支えています。
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