エキスパンダーロールは様々なゴム種や追加オプションを選択出来ます。他のシワ取りロールと比較して「豊富な選択肢の中、どの様に決定すればよいか?」、お困りではないでしょうか?
基本的には以下項目をお伝え頂ければ弊社にて選定致しますが、今回はどの様なプロセスによって決定されているのか一部分を解説致します。
ご確認頂きたい項目は基本的に
①ウェブ幅、②ウェブ種、③雰囲気温度、④搬送速度、⑤張力、⑥接触角度、⑦使用環境の計7点であり以下の項目を決定する要素となります。
(1) ロールタイプ(湾曲可変型 or 湾曲固定型)
とりわけ重要な項目であり、湾曲量の設定を誤ると他の仕様がベストなものであっても、シワを除去しきれなかったり、ウェブを張りすぎて別の不具合を招く恐れがある為です。使用実績がない場合や多品種を一つの装置で扱う場合は湾曲量可変型(バリボウエキスパンダー)を推奨します。
(2) 有効面長
スペースの都合もあるので、この限りではありませんが、ウェブ幅+100~200mmのサイズとなります。
(3) 外径・軸径
回転体は共振速度域があり、ロール寿命や振れに大きく影響を及ぼします。ロール外径・軸径を増加させれば共振速度域は上昇し、回避できますが、もちろんコストや接触角度・起動接線力も増加するので最適なサイズを選定する必要があります。
(4) ゴム種
ゴム種の選定については、使用環境や用途によって様々なので(例えばグリップ力のあるゴムがよい場合や滑り性が高い方がよいなど)、当社では実績などから導き出すことが可能ですが、これについてはノウハウになるため割愛致します。(ご相談下さい!)
(5) 追加オプション(低トルク・駆動プーリ等)の付与要否
昨今はウェブの薄膜化が進み、低張力搬送が多くなってきていると体感しています。エキスパンダーはその構造上、内部に複数のベアリングが挿入されているので、比較的回転抵抗が大きく、連れ回りの観点では得意なところではありません。これを解決する追加オプションとして【低トルク仕様】があります。特殊ベアリング等を使用したもので回転抵抗を減少させ、低張力搬送下でもウェブにストレスを与える事無くシワ取り搬送を可能とします。 |
また、連れ回りにあたっては表面の摩擦が非常に重要な要素ですが、ウェブに流入する巻き込みエアによって摩擦が低下します。ゴムパイプに微細な溝加工を施しエアを逃がす事によって摩擦を保持する事もあります。【マイクロ溝加工】 |
まとめ
今回は「エキスパンダーロールの選定方法」についてご説明しました。
当該内容に関するお問い合わせや、シワ問題を解決されたい企業様は、問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください!
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