
フィルムやシートを扱う製造現場において、搬送は一見シンプルに見える工程ですが、実は品質を大きく左右する重要なポイントのひとつです。とはいえ、「しわ」「蛇行」「張力変動」といった課題に悩まされている現場は少なくありません。
2026年6月19日、当社テクニカルセンター(大阪府枚方市)にて、AndanTEC様主催の「第32回RTRセミナー(搬送技術)」が開催されました。当日は、搬送技術に関わる各分野の専門企業・技術者による講演が行われ、会場は終始活発な雰囲気に包まれていました!
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まず、技術コンサルタントの藤本様による「プロセスサイドから見る搬送系の要素技術」では
、ウェブハンドリングの全体像やロールとの接触状態、しわ伸ばしの考え方、そしてスパン間の張力挙動といった内容です。物理モデルや計算式を交えながら解説され、「なんとなく」理解していた現象を改めて整理できたという声も多く聞かれました。
続いて、株式会社ニレコ 峯尾様による講演では、「ロールtoロールの蛇行制御理論と機器紹介」をテーマに、主力製品であるEPCの方式から、蛇行制御の理論、制御機器の紹介まで幅広くお話しいただき、制御手法をめぐって活発な議論が交わされました。
また、AndanTEC株式会社 浜本様の「塗工機内で生じる基材品質問題と対策」では、R2Rプロセスの塗工工程を解説いただいたうえで、ヒートロールの適正条件や乾燥工程での挙動、ローラスリップ解析など、実務に直結する内容が共有されました。
株式会社加貫ローラ製作所 圓見様の「ウェブハンドリング用高機能性ローラについて」からは、ゴムローラやマイクログルーブローラ、低慣性ローラ、ニップローラ、コンケーブローラ、ビンガム溝ローラ、Wヘリカル溝ローラ、エキスパンダーロールなど、それぞれの特徴や使い分けが分かりやすく解説され、使い方や特徴に関する質問も多く、関心の高さがうかがえました。
弊社からは、バリボウエキスパンダーロールをテーマに、高機能・薄膜化が進む近年のウェブ搬送におけるしわ対策についてご紹介しました。ウェブの種類や搬送条件に合わせて拡幅量を調整できる特長に加え、高速搬送に対応する極低トルク仕様や、安定したグリップ力を発揮するマイクロ溝仕様についても、実験結果を交えながらご説明しました。
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さらに、電動バリボウエキスパンダーロールとしわ検知システムを組み合わせた取り組みも紹介。これまで作業者の経験に頼ることが多かった調整作業を、より安定的で再現性の高いものへとつなげる提案に、多くの関心が寄せられました。
いずれの講演も質疑が尽きることなく、参加者の皆さまの関心の高さが感じられる充実したセミナーとなりました!搬送工程は「当たり前」に見えながらも、見直すことで大きな改善につながる領域であることを、改めて実感いただけたのではないでしょうか。
続きは、工場見学や懇親会での様子も含めて、次回のコラムでご紹介します!
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